アイクは宿のフロントで何かのキーを受け取ると、付いて来いと言ってフロント横の狭い階段を上り出した。
私の前を上るロイドが呟く。
「へぇ、ここからも繋がってんのか。知らなかったな」
…どこに繋がってんの?
その答えはすぐに出た。
長い階段を上り終えると、あったのは金色に光る扉。
先頭のアイクがそれを開け、中に入ると…
…え!?
何これ!?
目の前に広がるのは、広い広〜いガラス張りの空間。
天井も床も壁も、ぜ〜んぶガラス。
しかも…ガラス越しに見えるのは、青空。
天井も床も壁も、またもや今日のアイクの髪色と同じ、雲ひとつない青い空!
どうなってんの、これ?!
出て来た扉から左右を見渡すと、同じ様な扉がガラスの壁にいくつもくっついてる。
前方には…空船?
空船と思われる船が沢山並んでる!
…ああ、そっか!
ここが飛行場とやらね!!


