気が付くと私達は、ざわざわと緑が揺れる、森の中の丸くぽっかりと空いた所に立っていた。 「な、なななんだ!?ここ!?水…?」 カズキの声にふと下を見ると、水。 足はふくらはぎ辺りまで水に浸かっていた。 「泉?」 そう、泉だ。 綺麗……… 差し込む光によってキラキラと虹色に輝く、浅い泉が森の中まで果てしなく広がってる。 『遅いぞ』 その声に振り向くと、後ろにフローゼアが立っていた。