セナの冒険







「ちょっと、カズキ!!起きて!起きて!!」



まだ朝方にも関わらず、近所迷惑な程の声で叫び、けたたましい位インターホンを押した。



暫くするとガチャッとドアが開き、まだ寝ぼけてるカズキが出て来た。



「セナ…?なんだよ急に……。まだ日が昇ってもねぇぞ……」



「いいから!」



「うわ!?」



呑気に欠伸するカズキの腕を引っ張り、私の部屋へ連れ込んだ。



「ちょ、お、おま……!こんな朝方から何する気だよ!!」



何顔赤くしてんの…



「時間がないから、説明は向こうでするよ」



「向こう…?はあ…!?」




丁度5分経った様で、腕輪が再びまばゆい光りを放ち、私達を包み込んだ。