「ねぇ、今からロイドの家にまた帰るの?」




私はバイクに跨がりながらロイドに尋ねた。




「いや、また時間かかるから、俺は別にいいけどセナが大変だろ?だからこの森の知り合いんとこに泊めてもらう」




「そっか…なんかごめんね?」




「キスしてくれたら許すぜ?」




「………。」




はぁ………。


私はさ?
本当に私のせいで悪いなって思ってるのに、ロイドはいつもそっちの話行くんだもん……。




「おら、早くしろよ。襲うぞ?」




…そんなまたニヤニヤして襲うとか言って!


自分からって…出来ないよ!



私が俯いていると、ロイドの両手が頬まで伸びてきて、私の顔をガッチリ固定した。



「ちょ、何す…………!…んんっ!」



ロイドの熱いキスが唇に落とされて……息が苦しい…。



暫くもがいていると、やっとのことで唇と手が離れた。



「ぷはぁっ!!はぁ、はぁ…………ちょっと、何すんのよもう!!」



「気持ち良かった?顔赤いぜ。もっとするか?」



「なっ……するな!!」



「ははっ、成長のねぇ奴!ま、なくていいんだけどな」



笑いながらロイドはバイクを走らせる。



…すみませんね、成長なくて!
ふん!