『ただ、魔王はリゼア……時の女神を、ルブブの花嫁として丁重に扱ったはずだから、無理を言えなかったんだろう』 へえ……… 魔王って言っても、結構優しいじゃん 『ただ、な』 ただ? フローゼアは遠くを見つめながら言う。 『女神は、綺麗な空気の中で生きてるからな。魔王城なんかにずっと居ると、空気が汚すぎておかしくなってしまう』 それで…? 『まだわからないのか?鈍いヤツだな、お前は』 そんな呆れ顔で言われても、ねえ………