"恋人"



そんなのただの肩書きだろ。




俺は瞳との関係も
そんなふうに簡単に
割り切っていた。






「ンッ・・・アァ・・・聖ッ・・」




今考えてみれば、

この頃の俺は
本当にガキだった。




「ねぇッ・・・聖ッ・・・?



「・・・ん?」




「 あたしのこと好き・・・?」




彼女は潤んだ瞳で
そう言った。




「・・・好きだよ」