お…。 歌波が抵抗しなくなった。 「先輩?」 歌波が上目遣いで俺を見つめる。 反則だろそれ…。 理性保つの無理。 なんて思っていたら 「練習行かなきゃ」 思ってもいなかった言葉が 歌波の口から飛び出した。 歌波はそういって 俺から離れて立ち上がった。 あぶねー…。 あと1秒でも歌波の台詞が遅かったら。 俺、押し倒してたかも…。