そこまで聞いたレナは 勢いよく立ちあがって、 「レナは歌波ちゃんが嫌いだから。」 「うん。」 「和季を本気にさせた歌波ちゃんのこと。大嫌いだから。」 「勝手にしろ。ただ...俺は歌波の味方だ」 このときレナに見せた笑顔は 歌波にも勝るほど、 勇ましかったに違いない。 レナも俺に笑い返して、 「諦めないよ。」 そういって教室を出た。