キスをしていると 宏稀の手がシャツをめくった。 「宏稀っ………!」 あたしは必死に抵抗したけれど 宏稀の腕はびくともしなかった。 胸に触るか触らないかのところで 宏稀の腕が止まった。 「……………ゴメン。 俺っ、ちょっと頭冷やして来る。」 宏稀はそういって部屋を出ていった。 あたしは宏稀が部屋を出ていった 瞬間に大粒の涙がこぼれた。