あたしは宏稀が荷物を
置いてきてくれている間に
いつのまにか寝てしまった。
"ゴロゴロ"
いきなり鳴った音に驚き
飛び起きると外は雨が
たくさん降っていた。
「うわっ!」
あたしが外をみて驚いていると
いつのまにか隣で寝ていた
宏稀が起きてあたしと
同じように驚いた。
「ヤバくね〜?」
宏稀が外を眺めていると
宏稀の携帯が震えた。
「もしもし?……うん、うん、
……家。うん。はっ?何で?
………あぁ、うん。分かった
大丈夫だから。うん。はいはい
じゃあな。」
「どうしたの?」
あたしが尋ねると
「この雨のせいで交通機関が
ストップしてるらしい。
それにこの雨、明日の昼まで
続くみたいだから
明日になんないと帰れないらしい。
…………だから、今日誰も
帰ってこないし。」
宏稀はそういった。
