「おーっ!青春だねー。」
あたしたちの後ろから
いきなり声が聞こえた。

「んなっ!」
あたしが振り向くと
そこにいたのは
先生とお兄ちゃんだった。

「てか、宏稀くんも、物好きなんだねー
こんなやつがいいだなんて!」
お兄ちゃんは宏稀に向かって声をかけた。

「はっ?つーか、彼女がいんのに
休みの日に彼女と2ヶ月に一回
くらいしか遊びに行かない男より
宏稀の方がよっぽどマシだよ!
彼女寂しいに決まってんジャん!
向こうは共学なんだからいくらでも
浮気できんだよ?だから男子校なんて
彼女が出来ない人多いんだよ!
だいたい、いつも付き合ったって
三ヶ月ももたないような奴が
そんなこと言う権利ないでしょ!」
あたしはムカついてお兄ちゃんに
そう刃向かった。