しばらくすると
宏稀が部屋に戻ってきた。
「ひーくん、どしたの?」
勇斗は不思議そうに
宏稀の顔を覗き込んだ。

宏稀は何処か一点を見つめたまま
返事をしない。

「ねー!ひーくん!ひーくん!
もう、ひぉくん!」
勇斗が怒ったように宏稀を呼んだ。

「え、あ、何?てか、ひーくんも
ひぉくんも止めろって言ってんだろ。」

「んもー、変だよ、ひーくん。
んで、?雄大先生何だって?」
勇斗が膨れっ面で宏稀に尋ねる。

「・・・何でもねぇよ。」
宏稀はそういうとまた席を立って
何処かに行ってしまった。