1時間近くかけて 家まで着いた。 あたしは 全部忘れるかのように 深い眠りについた。 その日、懐かしい 夢をみた。 幼いあたしが 大好きだった男の子を 追い掛ける夢。 待ってよ、・・・くん。 あたしは走っているのに どんなに頑張っても そのこには 追いつけなくて、 やがてそのこは 黒い闇の向こうに 消えてしまった。