車に走って行くと、
ユズトくんが難しい顔をして待っていた。
うわわわ…
車、乗りずらいんですけど。
思いながら、
おそるおそる車に乗って
シートベルトをしめる。
ユズトくんも無言。
私も雰囲気に呑まれて何も言えず
とりあえず黙って座っていた。
「あの、さ」
気まずい雰囲気の中、
ユズトくんが口を開いてくれて
緊張していた私は不覚にも
びくっ、てなっちゃって。
「そんな驚くなよ…アキ?」
本当はダメ。
分かってるけど、
涙が込み上げてきちゃって
ユズトくんに見えないように隠して。
「なんで、泣くの?」
分からないよ。
私だって分からないよ。
涙がでちゃうんだもん。
ユズトくんが好きで、好きで
しょうがないんだもん。
ねぇ、ユズトくん。
ユズトくんは、
私のこと、どう思ってますか……?

