ツナ&エマ〜カレーなる日曜日〜





それから数日経って。




昼休みに、小泉先輩からメールで

職場近くの喫茶店に呼び出された。




いつもは仕事終わりなのに、

どうしたのだろう…

不思議に思いながらも指定された

店に入ると、出された水を飲みながら

小泉先輩が片手を振っていた。




「ごめんな、昼休みに」


「いいえ…今日は寝坊しちゃったので

どうせランチは外の予定でしたから。

それより、小泉先輩は今日は

奥様の愛妻弁当じゃないんですか?」




当たり障りのない話題を、と

配慮したつもりだったのだが、

小泉先輩少し顔を曇らせ苦笑で

私の質問に答えなかった。




そういえば、ここ何日か

小泉先輩が愛妻弁当を食べている姿を

見ていないような気がする。

私の同期たちが、そのことについて

何か噂話をしていたようだが

小泉先輩のネタにはあまり

触れないようにしていたので

どんな内容かは分からない。




「何か…あったんですか?」


「いや、何もないよ。

ただ昼飯に付き合って欲しくてさ」




ハハハ、と笑いながら

小泉先輩はメニューを広げた。

何かが引っ掛かったけれど、

私も一緒にメニューを覗き込む。




注文をして、料理が運ばれてくる頃。

小泉先輩はいつものように

笑っていて、実は奥様がもうすぐ

2人目のお子さんを

出産すると話してくれた。