ツナ&エマ〜カレーなる日曜日〜





次の日、実家の母が体調を壊したので

仕事を休んだ。昔から、一度やり始めると

とことんやってしまう母は、

時々オーバーヒートしてしまう。




「ごめんね、アカネ。

コレ、2人で食べなさいね」




帰りに貰った野菜コロッケは、

私が子供の頃から大好きだったもの。

体調が悪いくせに…

無理して買いに行ってくれたのかな…




母の有り難みに胸を打たれた。

本当は、私たち夫婦の仲が

冷え切っていることや、

お酒に酔うと私を殴ること、

全て打ち明けたかった。

母の優しい笑顔を見ると、つい

ポロッと言ってしまいそうになる。




だけど…やっぱり言えない。

母は私がいつもと何か違っていることに

気付いたみたいだったが、

何も言わず、ただ頭を撫でてくれた。




「あなたはすぐ無理をするから。

嫁に行っても、私の娘なんだからね」


「オーバーヒートした人に

言われたくないんですけど…」


「あはは、そうね。

親子だもの、似ちゃったのね」




似なくていいとこ似ちゃったよ…。

母が笑って送り出してくれた時、

もう少し様子を見てから

母に言おうと思った。




余計な心配をかけたくない。

私だって、頑張らなきゃ…。