ツナ&エマ〜カレーなる日曜日〜





それから何日か後、小泉さんと2人で

仕事帰りにDV専門の相談所に行った。




相談所はホテル街を抜けた場所にあり、

きっと私1人だったら勇気が出ずに

来れなかった場所だろう。

小泉さんが一緒に来てくれて良かった。




先生も、想像していたよりずっと優しくて

怖いイメージがあった私でも

すぐに打ち解けて、ちゃんと

話すことが出来た。




先生と話しをする間、小泉さんは

待合室で待っていてくれて、

私が相談室から出て来ると、

読んでいた雑誌からパッと顔を上げ

笑顔で『おかえり』と言ってくれた。




あー、もう!

その笑顔と仕草が可愛いすぎて

一々心を奪われそうになる

私の身にもなって欲しい…。

絶対言わないと決めているけど、

いつか『好き』って言ってしまいそう。




帰りに、またあの喫茶店に入り

珈琲を飲みながら、先生に話したことや

アドバイスされたことを報告した。

私が話しをしている間、小泉さんは

目を逸らさず、真剣に聞いてくれた。




「初回なので、今日は事情を

説明しただけですけど、

何回か通って先生の話しをちゃんと聞いて

主人とも話し合ってみようと思います」


「良かった、前向きな気持ちに

なれたみたいで。やっぱり

プロに相談するのが1番だな!」




少し冷めた珈琲にミルクを入れながら、

小泉さんが笑う。