その日も、私は仕事終わりの小泉先輩と
オシャレな喫茶店にいた。
愚痴を聞いてもらったり、聞いたり。
周りの人には、私たちが恋人に
見えるんだろうか。
…そうだったら、いいのにな。
最低な考え。だけど、
現実の夫は酔うとDVをする最低な男。
目の前には相談に乗ってくれる優しい先輩。
ときめくな、と言われたほうが難しい。
「でさ、」
今日もキラキラした笑顔で
小泉先輩は家族の話しをする。
「やっぱり女の子って可愛いよなぁ。
最近妻の肩ばっかりもつから
肩身が狭くて大変だけど!」
「お嬢さん可愛いですもんね。
きっと目に入れても痛くないでしょ」
「あはは、目に入られても困るけど
他の男にメイを取られるなら
目でも口でも入れて隠すけどね」
「あはは、本当にやりそうで
怖いですよ、先輩」
可笑しくて笑っていたら、
じっと見られてしまった。
笑いなんかすぐ引っ込んで、
顔が赤くなってしまいそうになる。

