若おかみがピシャリと襖を閉めた時
ユマの中でゴングが鳴った…ぽい。
「い、いやぁ。
いい旅館でよかったね!
△△なんて家からは絶対見えないもんね」
スルー。
華麗にスルー。
これ、ユマの得意技の一つです。
「にしても、やっぱり洋室じゃなく
和室にして大正解だね!
この襖の模様とか綺麗だし!
この柱なんか味があるっていうか~
いやぁ~素敵だなぁ」
これも完璧に無視されました。
…あぁ、数分前の俺よ。
なんてことしてくれたんだ…。
ユマのあんな笑顔久しぶりに見れたのに。
ユマがリラックスしてる姿とか、
無防備に寝ちゃう姿とか、
普段はあんまり見れないんだよなぁ…。
ユマはいつも俺より先に起きて後に寝るし
俺が仕事行く前はメイとシュンを相手に
戦ってるか、家事してるかだし。
仕事から帰ってくるとご飯の用意とか
お風呂の準備とか…。
ほんと、いつ休んでるんだろってくらい
忙しく動いているから。
すごく、すごく貴重なショット
満載だったのに。
俺の自爆で全て台無しになってしまった。

