「レーイぃぃ」
酔った父親が私の肩に腕を回す。
母親は横目で見ながら、
ぎゅっと目をつぶって
見なかったフリをしてご飯を作る。
「何」
「つれねぇ返事だなぁ、おい。
久しぶりに抱かせろよぉ」
娘に言うな、娘に。
「無理」
「ぁあん?俺の言ってることが
聞けねぇってか?」
いつもこの目で睨む。
そして強引に押し倒される。
でも今日は膝を入れてやって
悶える父親を足蹴りしてやった。
酒が入ってうまく立てないのか
フラフラする親父。
は、いい気味。
「レイちゃん?!お父さんに何てこと…!」
おいおい、
声かける相手が違ぇだろ。
「こんな家、クソだ。
死ねばいいのに!!
…もう顔も見たくない。
私は、私のやり方で生きる。
分かったかこのクソ共!」

