人は一人じゃ生きられない。







そう思わせてくれたのは

高校で出会った二人の女の子。










アキとユマ。

二人とも楽しくて可愛くて

ちょっと個性が強いけど

そこがいい。






「ギャー!!ツナ!

あんた何やってんのっ」



「シュン!!

いつこんなこと覚えたのよっ!!」






アキん家の窓にでかでかと

クレヨンで描かれたイラスト。

飛行機もどきと蝶もどき。

色は綺麗なんだけどねぇ…。

なんだって窓に描いちゃったんだか。





ツナとシュンは怒られて

私の後ろに逃げ込む。





ふっふっふ…

レイちゃんなら許してくれる、

庇ってくれると思ったのかしらん?









あっまーい!!



二人をつまみ上げて

窓の所につれていく。

泣き叫んで暴れようがお構い無し。




「レイちゃん、ひどいよぉぉ」


「気安くレイちゃんなんて

呼ばないで、ツナ。

私のことはレイお姉様と呼びなさい。

それから、自分で汚したんだから

自分で片付けなさい。

容赦しねーぞ馬鹿野郎」