「ねぇみんな〜★
あれなんだと思う〜?」
初日の出ポイントまであと少しのとこで、奏ちゃんが西の方角を指差した
何かなんてはっきりしている…
あれは光だ…
一瞬もう日の出かと思ったけど、よく考えると太陽は東からだ
だから、あれは光だとわかった
でも、何かが違う…
なんか…
嫌な光だ…
根拠はないけど、懐中電灯や街灯のような光じゃない…
「奏、理沙、下がってろ…
俊…
2人を押さえていてくれ
俺が行ってみる…」
いやいやいやいや!
いくらなんでも、危ないでしょ!
「お兄ちゃん!
ダメよ!
爆弾だったらどうするのよ!」
理沙ちゃんが水城の腕を掴む
爆弾…
もし爆弾なら止めなくちゃ…
絶対に被害が出る…
僕は水城を突き飛ばし、光に向かって行った
後ろから、水城が追って来るのが分かる
それでも僕は止まらなかった
止まっちゃいけない気がしたんだ
そして……
光に包まれていった…
それから、僕らは気を失ったんだ

