「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」


僕は天上に向かって叫び、足に力を込め、床を蹴った。

絶対に倒すんだ!

魔王はゆっくりと振り向き、漆黒の刄の大刀を構えた。既に水城は危険を察知して奏ちゃんを背負って部屋の隅へ移動している。

「隙を見て確実にダメージを与えろ!


堤の阿修羅が解ける前になんとしてでも倒すんだ!」

青木が僕に追い付いてくる。すごいスピードだ。

両手には相変わらず双剣を握り締めている。

「先に俺がやる!

俺が除けた瞬間をつくんだ!!」

そして、青木は止まり、両手を広げた。

刹那、阿修羅の周りに無数の光の刄が現われる。

そっか!

手に双剣を持っていたのは遠距離攻撃は無いと思わせるためのフェイク!

これだけの剣が刺さったらかなりのダメージを与えれるはず。この人やっぱり、むちゃくちゃ強いよ。

《我をなめるな!》

魔王の低い声が部屋に響き、魔王は漆黒の大刀を振り回して双剣を叩き落としていく。


僕は走りながら背後の青木を振り返った。




笑っている…


そして…天上に飛び上がっていた堤が、金色の光に纏われて落ちてきた。