数分後

僕達は巨大な木製の扉の前にいた。

さっきは壁を壊して入ったからこの扉を表から見るのは初めてだ。

堤が扉に耳をつけ、中の様子を探っている。

「たぶんこの扉の内側は別の空間だよ…

なんらかの強い魔術を感じるから中にそれなりに強い敵がいるかもな…」

堤はゆっくりと耳を離し、両手を合わせた。

「青槙!

援護してくれ!

阿修羅!!」

堤の背中、肩から4本の光の腕が出現する。

ただ出てくるわけじゃない。皮膚が、服が破れ生えてくるといった感じだ。

「少し離れて。

少し力任せにやるから!」

堤の6つの腕が全て扉にあてられる。

何をするつもりなんだろ。力任せって言ってたけど、まさか…


ズガーン!!!!!


!!!

埃と木の破片が舞い散り、視界が完全に塞がる。時折金色の光が見える事もあったが、すぐに隠れてしまう。


「青しぃぃん!!!!!


今だぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」


刹那、太陽のように明るい光が一瞬僕を照らし、埃の中へ消えていった。


数分後、扉があった場所にはぽっかりと漆黒の穴が開いていた。