「助けてくれて本当にありがとう。

僕は木原俊で、あっちは矢部理沙ちゃん。

あと理沙ちゃんの兄の水城と水城の彼女の奏ちゃんがいるんだけど…」

僕は城を眺めた。

二人ともあの中にいるはず。早く行かないと…

「まさか裏面があるなんてな。

だからみんな珍しいから参戦するんだ。

難易度3ってのがなかなか鬼畜だけどな。」

堤は力なく笑い、今度はメアドの交換を迫っている青木を見た。


「こんな俺達だけど、一応スフィンクスってチームの勧誘部隊の上層部なんだ。

力にはなれるはずだし、どうかな?

スフィンクスに入らないか?

もうすぐ大戦争も迫ってるし、少しでも仲間が欲しいんだ。」


堤は真剣な表情で僕を見てきた。

必死さを伝えようと必死なんだろう…でも……

ただでさえ細い目が、余計細くなって…

なんか、かわいい…

僕は込み上げてくる笑いを一生懸命抑え、こっちに歩いてくる理沙ちゃんを見た。

「まだ決めれないか…

まぁ君の仲間と話し合ってからでいいからさ、とりあえずクリアを目指そうか。」

堤は僕が目を反らしたのを相談したいからだと勘違いしたらしく、城の方を向いた。

僕は深呼吸をし、口を開いた。