「なぁ俊!

この携帯、直してくれねぇか?

充電切れたから充電したんだが、つかねぇんだよ」

水城は黒の携帯を僕に投げてきた


僕はその携帯をキャッチし、開いてみた

充電はしてたんだ…

てっきり切れたままなのかと思ってたよ…


僕はとりあえずPWRボタンを長押ししてみた



画面に文字が現われる

えっと…

Hello










普通につくじゃん…

僕は携帯を水城に返した

「やっぱすげぇな…


どうやったんだ?」

水城は携帯を引っ繰り返したりしながら聞いてきた

水城…

まさか…

電源の入れ方知らないのかな…


僕は今までどうしてたんだろ、と思いながら説明した

「そんな機能があったのか…

長押しだな?

ん?


なんだよこれ…


新着メール7件、電話2件…」

水城…

ほんとに今までどうしてたんだよ


僕は苦笑いするしかなかった