魔王と火炎球がぶつかり合うまではほんの数秒だった。

魔王は火炎球を両手を使って止めていた。今は魔王と火炎球の押し合いが始まっている。

前から熱気が伝わり、自然と汗が吹き出る。魔王から僕は今なら見えていない。やるなら今しかない。

僕は、血濡れの刀を槍投げの要領で魔王に投げた。

刀は火炎球にのまれ、僕の視界から消えていった。

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魔王(Lv.30)
НР -300・-10 2690/3000

血の呪い発動中。

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やった!!


僕はどんどん減っていく魔王のНРを頭で感じ、小さくガッツポーズをとった。

これで、逃げ切れば勝てる…。

僕はすっかり油断していた。

いきなり飛んできた闇波。それをもろにくらってしまったんだ。

巨大なナイフで斬り付けられたかのように体に痛みが走り、僕は思わず床に倒れてしまった。

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俊(Lv.21)
НР -500 2020/3000
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何で…


僕はゆっくりと立ち上がり、火炎球を簡単に消し去った魔王を睨み付けた。