「まぁおまえの仲間三人はGAME OVERにはなってない。

だから生け贄にはならない。

おまえに文句はないはずだ。

大切なモノは失わないだろ?」

武本さんが僕を説得するために歩いてくる。


大切なモノは失わないか…


でも…

「僕はまだ、自分の大切なモノが何かよく分からない…

でも…

生け贄にされるみんなは、きっと他の誰かの大切な者…

大切なモノは、十人十色。

僕にとって何の価値もないモノでも、それを大切と思っている人もいる。

僕の存在みたいに、価値が無くても、みんなは僕を信じてくれた。
僕は、そんなみんなを見捨てることはできない!!」

もうこれ以上、先伸ばしにはできない…

戦ってやる!!


「そっか…

強行手段は取りたかなかったんだか…

仕方ねぇな…

一回GAME OVERになっとくか?

そうすりゃ自分の大切なモノも分かるだろうよ!」

武本さんが掌を向けてくる。


GAME OVERになったら大切なモノもわかるか…


それも、悪くないかもね…

僕は、静かに目を閉じた。

抵抗しても無駄…

歯が立たない…

強い力が僕の前に、立ちはだかった。