現実では、いくら頑張ってもどうにもならないことはある。

でも、これはゲーム。いくらリアルでもそれは変わらない。

矢を放てば狙った場所に飛び、魔法の存在も簡単に信じられるゲームの世界。

これが現実なら、こんなふうには戦えない。第一にこんなモンスターを目前にしてこんな冷静にいられるわけが無い。

もしGAME OVERになっても緒戦はゲーム、死ぬわけじゃあるまいし…

たぶん…

刹那、僕の頭に一つの文が浮かんだ。



大切なものを一つ失います。


詳しい情報はないけど、嫌な気がする。

だから僕はGAME OVERにはなりたくない。

僕はもう一度飛んできた闇波を飛び越え、魔王との距離を狭めた。

正体不明のこのGod GAMEでも、終わらせる方法は必ずあるはず。

絶対にクリアしてやる!


僕は走りながら右手を魔王に向けた。

まだ水城は魔王の横を走ってるから大丈夫のはず!

「風刃!!」


僕のΜРを500削った一撃は、横を通り過ぎていった火炎球の紅蓮の炎を煽り、火炎球は巨大化した。
これなら確実に当たるはず!

僕は血濡れの刀を握り締めた。