─────俊目線─────



僕は通路を進み、小さな扉の前で止まっている。

扉を挟んでいるため、中の様子は探知不可…

誰もいないかも知れないし、最悪の場合この扉から頭を出した瞬間に斬られたり撃たれたりするかもしれない。


その恐怖が僕の足を止めているんだ。

でも、いつまでもこうしているわけにはいかない。

いくら怖くても、行かなくちゃ…

僕はドアノブに手をかけ、深呼吸をした。

本当はみんなでここに来たかった。

水城……

水城がいたら僕の恐怖という感情も変わっていただろうに…


いや…

水城は無事に帰れたんだ…


よかったと思うべきかな?

あ〜怖い!!

もうドアノブは回しているから後は軽く押せば開くはず…

もう、後には引けない…


そう思うと、余計に心臓が激しく暴れだす。

体という籠に閉じ込められた心臓という鳥…

今にも飛び出してきそうだ…


もう、やるしかない…

僕は、決心を決め、ドアを軽く押した。

ドアは軋みながらゆっくりと開いていった。



中には、確かに誰かがいた。