冷たい風が僕の神経を逆撫でる。

気持ちのいい空気とは言えないけど、かなり開放的な感じだ…

「ウイング。」

僕は空を飛び、城下町を目指した。

僕の目指している場所は、間違いなくそこにある。

今はそこに行く事以外何も考えられない。

いや、理沙ちゃんは無事だろうか…

その感情だけはまだ残っている。


今はもうわかっているけど、理沙ちゃんの事を僕は好きなんだ。


無事に帰れるとは思わないけど、もし帰れたら、しっかり話したい。

好きだって、そう言いたい。



やがて、城下町がはっきりと見えてきた。

もうすぐだ…

僕が目指すのはある店…


黒い犬……


以前、メンテナンス前に、奏ちゃんが鴉の事を牙鳥って言っていた。

それでピンときたんだ。


黒い犬、つまり、この二つを合わせた場所。


       黙


なおかつ、理沙ちゃんが僕に手がかりとして与えるということは、僕でも知ってる…

僕の頭の中には、こんな漢字が使われているのは一店しかない。



そう、僕が目指しているのは…



   黙って寄ってけ!


この武器屋だ。