浅葱色の羽織が僕のスピードに合わせてバサバサとなびく。

菊一文字は理沙ちゃん達が襲われたという一瞬の戸惑いで金色の光が消えてしまっている。


なるべく心を無にするんだ…

下手に菊一文字の能力を使うな…


僕にはできる…

大丈夫だ……

自信を持て!!!


ゴオォォォォォォォォ!!


菊一文字の刄が紅蓮の炎に包まれ、熱気が僕の腕から体へと伝わってくる。

また、顔に熱気が当たり、顔が火照るのがわかる。

そうだ、自信を持て!

前向きに考えるんだ!!

「俺の雷に勝てるわけねぇだろうが!!」

侑弥さんが雷刀を僕らに向ける。

「炎蛇!」

相澤隊長も負けじと掌から紅黒い炎を蛇に具象化させ放ち、先手を仕掛ける。

僕も今やるしかない!!

僕は菊一文字で侑弥さんの座っている方に突いた。

炎が槍のように変化し、相澤隊長の作り出した炎の蛇と並んで侑弥さんに向かう。

その後を、スピードを上げた水城が追う。

でも、侑弥さんも雷刀から複数の雷を放ち、応戦する。

そして……


水城の拳が侑弥さんの目前に迫った。