僕の腕から生み出された風の刄は、雷の隙間を進み、侑弥さんに襲い掛かる。
今だ!
雷と僕の間はあと3メートル程。
間に合ってくれ!
「疾風!!!」
右後ろに進んでいた僕の移動速度が急激に上がる。
文字通り、風になった気分だ。
このまま一気に……
「それ以上動くな!
矢部理沙と高鳥奏がどうなってもいいのか!」
侑弥さんの声が響き、その場にいた全員が静まり返る。
そうだ…
二人が………
「この野郎!!
戦いやがれ!!!」
水城が怒鳴り、水城と戦っていた侑弥さんがうるさいと言わんばかりに耳を押さえた。
「もうあきたよ。
君たちをGAME OVERにして、終わりにしよう。
でもその前に、最後に話させてやる。
情報を与えようもんなら、すぐに切るがな。」
侑弥さんが雷刀を収め、王座に戻っていった。
戻るにつれて、分身は合体し、一つになる。
そして、侑弥さんが完全に一人になる頃、王座の背後にあった巨大スクリーンに、理沙ちゃんと奏ちゃんの姿が映った。

