魔法と剣、両方使えるパラディンという職業だからこそできた攻撃。

でも、その一撃が、侑弥さんを本気にさせたみたいだ。

貴重なダメージ。

たった10分の1のダメージだけどね…

「野郎…

俺様が矢部理沙の運命を握っていたのを忘れたか?

俺は、おまえの大切な人をいつでもGAME OVERにできる。

俺に逆らうって事は、どういう事か、知ってるよな?」

侑弥さんの力が急に強くなり、菊一文字が押され始めた。

雷が炎を擦り抜け、ゆっくりと僕に向かってくる。

怖い…

レベルが違いすぎるんだ。

今にも潰されそうな殺気が僕を包む。

ダメだ。

雷を操れる時点で勝ちはない。

僕は菊一文字を本気で押し返し、無様に床に手を突きながら、間合いを取った。

雷の音が僕を威嚇し、稲光が僕の足に突き刺さる。


っ!!

痛い!!!

「あ"あぁ"ぁぁぁ"ぁ…」

雷が刺さった場所が熱を持ち、焼けるように熱くなる。