ウィィィンという音と共にエレベーターの扉が閉まり始める。

鬼はまだ距離がある。


逃げ切れる!!!


エレベーターが完全に閉まった頃、エレベーターに衝撃が走った。


《逃がさないって言ったでしょ!


君は僕の玩具なんだから!》


エレベーターの扉がこじ開けられ、鬼の手が見える。

まずい!!


まさかここまでしてくるなんて!

追い出すしかない!!!!!


僕は菊一文字を抜いた。


刄は炎に纏われている。

僕は刀を突きの体勢に構え炎を噴射した。


炎は光のように一直線にエレベーターの中に侵入してこようとしている鬼に向かって行った。


《あ"ぁ"あぁ"ぁぁ"…

おのれぇ…………》


炎が鬼に引火し、鬼は火だるまとなりエレベーターから手を引く。


それにより、エレベーターが正常に動き始める。

扉は再び閉まり、エレベーターは上へ上へと上がり始めた。

鬼ごっこ…

クリアできたんだ……


やった……


「やったぁぁぁぁ!!!!


僕にもできたんだぁぁ!!!」


僕は足手まといなんかじゃなかったんだ!!


僕はエレベーターの扉が開くのを感じた。