《オ客様ガイラッシャイマシタ。
御案内イタシマス。
岩本瞬弥様ハコチラデゴザイマス。》
《楠里緒様ハコチラデゴザイマス。》
《徳永光輝様ハコチラデゴザイマス。》
《木原俊様ハコチラデゴザイマス。》
《立花雪様ハコチラデゴザイマス。》
いきなりフロアに機械的な女性の声が流れ、全てのエレベーターの扉が開く。
嫌な予感しかしない…
「捕まるんじゃ!!!!!」
岩本隊長の手にいきなり長い棒が現われた。
僕らは訳が分からないまま棒を掴み、密着する。
「ええか!?
いくらわしでも、分裂することはできん!
エレベーターの向こうに何があるかは知らんが、とにかく前に進むんじゃ!
絶対にまた会うけんな!!
約束じゃ!!」
岩本隊長が早口で言い終わった刹那、僕は背後から巨大な掃除機で吸われているような感覚を覚えた。
足が宙に浮き、今にも吸い込まれそうだ。
何か、障壁を作れればと思ったけど、不幸にもマジシャンは僕と雪さんだけ、今の時点で何もしないって事は策はないんだろう。
そして…
バキッ…
棒が折れ、僕達は別々のエレベーターに吸い込まれた。

