むちゃをする人だね…

この人、絶対友達いないタイプだ…

「べつにてめぇはいらねぇんだよ!

剣士は隊長がいれば十分だ!

てめぇはちょうどいい捨て駒なんだよ!」


これはさすがにひどい…

でも…

僕にはそんな勇気はない…


ここは、丸く収まるのを…


「いいっすよ!

俺が下見に行ってきます!」


これはまずい!!

いくらなんでも一人はまずい!!


止めなきゃ!!

「何しとんじゃ!!

はようついてこんか!!」


あれ?


ビルの方から岩本隊長が叫んでいる。


「ちょっ!!

隊長!!

もう少し警戒してくださいっす!

もし罠だったらどうすんすか!!」

僕らは慌て走りだした。

隊長無しでこっから先はいくらなんでも難しい…

いや、不可能だ。


なのに岩本隊長は全く臆することなく、一人でビルまで行ってしまった。


とんでもない人だよ…

「一応守備魔法はかけておきました。

ある程度の攻撃なら無効化できます。」


僕の背後を着いてきている立花雪さんがか細い声で言った。

なるほど…

雪さんは補助魔法が使えるんだ…