─────俊目線─────


僕の前には巨大なビルのような建造物がそびえていた。

高さ的には東京タワーぐらいかな?

いや、もっと高い気もする…


とにかく、ここが敵の本部。


かなり広そうだ。

「どうもおかしいっすよ…

普通本部は一番ガードが固くないっすか?

見張りもいないなんて…

入られてもラスボスまで辿り着けないって自信があるんすかね?」

光輝さんが確かに手薄な本部の入り口に向かいながら言った。

「もしくは、誘い込もうとしとる。

それしか考えられんのぅ…」


罠か、自信か…

どっちにしても、ここは敵の戦いやすい空間。

人数からしても圧倒的に不利なのは誰でもわかる。


さっき、戦況の確認もしてみた。

その時は、プレイヤー側の不利。

これから有利になることなんてあるのかな?

僕らが5人で無事に帰ることぐらい難しい気がする…


「早く下見に行ってこい!

この役立ず!」


楠さんが光輝さんの背中に蹴を入れ、前に行かせる。

「仲間に攻撃するなっすよ!

このダメージどうしてくれるんすか!?」

前につんのめった光輝さんが楠さんに文句を言った。