「水城!

ちょっ…」

「ビビってんじゃねぇ!!

うおぉぉりゃぁ!!!」

刹那、ズガーンという音と共に拳と壁がぶち当たった。


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水城(Lv.25)
НР -500 3680/7000
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遅かった…

僕はため息を吐いて、水城に駆け寄った。

「いってぇ!

まぁいい!

早く入ろうぜ!」

水城は軽く右手をさすってはいるが、無事だった。

それどころか、壁は粉砕し、中から禍々しい黒いオーラがあふれ出ている。


「すっごぉい★

さっすが水城!

早く入ろうよ★」

奏ちゃんが小さくガッツポーズをし、水城の手を引いて壁の穴へ入っていった。


ほんとむちゃくちゃだよ…

「先輩…

行きますか…」

理沙ちゃんも呆気に取られている。

よくも兄妹でここまで似なかったね…

僕は心の中で笑い、理沙ちゃんの前に立って穴へ入っていった。

暗く、冷たく、何も見えない空間が、明かりに照らされたのは、わずか数秒後だった。