《恐怖、それは、身も心も凍り付かせてしまう。》
僕が抜いた菊一文字の刀身は、凍っていた。
辺りに冷気を振りまいている。
柄を握っている僕の手はすでに痺れている。
手袋がほしいよ…
《オールよ…
古き友人を見つけた…
おまえは、適当にこいつらの相手をしてやれ…》
ゼウスの深い声が、僕には死刑宣告に聞こえた。
だって、ゼウスの目は、僕を映し出していたから…
「これからわしらを二班に分ける!
俊とわし、楠、光輝、立花はゼウスとじゃ。
直之と翼、芝村、井ノ原は、岩谷さんと組んでオールを頼むけん!
どうにもならんと思うたら、自分の身の安全を一番に考えりゃぁえぇ!
わかったのぅ!?」
岩本隊長がゼウスから目を離さずに、決めた。
「ヒャハハハハハハハハハ!
こんなやつらすぐ捻り潰してやる!!
てめぇら邪魔すんじゃねぇぞ!
俺のお楽しみだ!」
芝村さんは早く戦いたいとでも言うかのように目を見開き、黒ずんだ手を握ったり緩めたりしている。
《こいつらが終わったら他のプレイヤー狩りに行っても良いんだろ?
やっぱ、女子供がいないと惨殺しがいがないからね。》
オールと芝村さんは睨み合っていた。

