「敵襲だぁ!!!!!」

背後で声が上がり、戦闘班が走ってくる。


が…

ギュイィィィィィィン!!!


僕らの後ろが渦を巻き、一人の男が姿を現す。

《万里の長城!》

男がそう叫ぶと同時に、男の背後、つまり、僕らの後ろから、巨大な壁が姿を現した。

その壁は高く、空へと伸びていった。

「秦の始皇帝じゃな。

わしらを先にやる気じゃ。

全員海賊を無視して前に進むんじゃ!!」

岩本隊長が迫り来る海賊達を見ながら言った。


いやいや…あれだけの大軍を無視できるわけ無いでしょ。


僕らが10人に対し、敵は500は越えているような大軍。

押し潰されそうな威圧感と殺気をばらまきながら迫ってきている。


「ヒャハハハハハハハハ!!


なら遠慮無く行かせてもらうぜ!

デビルロード
悪魔の道!!!」

芝村さんが一番に仕掛ける。

黒ずんだ手を海賊達に向け、右腕の掌から赤と黒の入り交じった何かが勢いよく発射された。

すぐにそれは地面に落ち、一直線に道を作る。

そして…


その道から、何本もの黒い腕が生え、海賊達の脚を掴んで道の下へ引きずり始めた。