僕は、前を歩く二人を見た。

この二人は明らかに強いはず。

金井翼君は、中学生ぐらいの剣士だ。

鋭い目をしていて、常に辺りに気を付けている。

岩谷健介さんは、60〜70ぐらいの白い髭を生やしているおじいさんで、サンタクロースを細くした感じだ。

ローブを着ているからたぶんマジシャンだろう。

「まさか君が神々の世界の生き残りじゃったとはのぅ…

それで…

神は何体倒せたんじゃ?」

岩谷さんが穏やかな口調で話し掛けてくる。

実際はポセイドンとヘスティアだけだったろう…

アテネやゼウス、ハデスとも遭遇したが、倒してはいない。

「ポセイドンとヘスティアの2体です。

でも、僕が倒したわけじゃない。」



僕は逃げていたんだから…

「俊君や。

大事なのは、勝敗ではない。

大事なのは、いかに多くの経験を積み、今後に活かせるかということじゃ…


この老いぼれがいつまで生きておれるかはわからんが、世界のために…」

「うっせぇな!!

あんたらは後ろを着いてきてればいいんだよ!!

俺一人でも敵陣に入ってさくっとクリアしてやらぁ!」

翼君は、明らかにこっちに殺気を飛ばしていた。