普通に考えたら、天空寺さんは無実で、水城が間違えてた。こうなるだろう。


でも、何か違和感がある。

水城の勘が外れた事なんかほとんどないし、天空寺さんには謎が多い。

疑うべき点も数多く、狙いも分からない。

それに、水城の推理は粗方当てはまる。

唯一際どいのは、あの音が駅のホームでの音ということ。

もしあれが本当に駅なら、天空寺さんは黒、しかし、どうやって二ヶ所に存在したか説明がつかない。


あれが病院なら、天空寺さんは白、水城が間違えてたことになる。

「来た!


今、佐伯隊長から病院の監視カメラの映像が届いたけん!


ハッキングしたみたいじゃが、今は緊急事態じゃ、そげぇなこんまいことは気にしとれんからな。

いいか?みてみぃ。」


岩本隊長は、携帯を横画面にし、動画を再生させた。


僕らは近づいてそれを見る。


黒髪に、黒服、顔は良く見えないが、見た目は天空寺さんその人だ。


でも…


僕はある違和感に気付いた。



携帯を取り出す天空寺さんの手は、左手だった。