─────侑弥目線─────



俊を逃がした後、俺は絶対絶命の状況に追い詰められていた。

勝ち目はなく、俊とあの女性を逃がせただけでも有り難く思っていた。


殺戮ロボットは、ボロボロなった俺に覆い被さるように立ち、俺から奪った鉄パイプを振り上げた。

もう体はピクリとも動かない。


「山本侑弥、これで終わりだ。」


あぁあ…

終わりか……

鉄パイプは、無情にも振り下ろされた。

ドスッ…

鈍い音が響き、鉄パイプが体に当たったことを知らせる。


もう死は覚悟しているせいか、痛みはない。


そんなことってあるんだな…


しかし…

俺の前には、鉄パイプを左肩で受け止めている男がいた。



「ったく…

めんどくせぇやつだな…

高校生相手に武器使ってんじゃねぇよ!」

男は鉄パイプを握り、右手で拳を作った。


確か、俊と一緒にいたやつだ…


行方不明じゃなかったのか?


男は殺戮ロボットに殴りかかった。


そして…

俺の意識は途絶えた。