「いいかい?
まだ僕らは見つかっていない。
このまま何気なく路面電車に乗ろう。」
僕らは背後に気を配りながら、路面電車乗り場へ向かった。
頼む、ついてこないでくれ!
階段をあがると、すでに路面電車は到着していた。
これに乗れば逃げ切れる。
僕らは、路面電車に向かって走った。
刹那…
パン!!!
「キャー!!!!!」
銃声と悲鳴…
僕は道を挟んで左側を見た。
大手電化製品店のバックカメラの横。そこには、地面に血を流しながら倒れている男性と、悲鳴をあげる女性の髪を掴み、その女性のこめかみに拳銃を当てている殺戮ロボットがいた。
助けるか、逃げるか…
僕の頭に二つの選択肢が浮かんだ。
女性は今にも頭を撃ちぬかれそうだ…
《最後の質問です。
あなたの大切なモノはなんですか?》
アテネの言葉が胸にのしかかる。
僕の大切なモノ、まだわからない…
でも、仲間一人も護れなきゃ、大切なモノなんか護れるわけがない!!
今殺戮ロボットに狙われているのは、スフィンクスの仲間達。
会ったことが無くても、それは変わらない…
決めた……

