背後からとてつもない殺気が僕を蝕んでいく。

次は当てられる…

地下へ通じる階段まであと5メートル…

これだけ人がいたら、もしかしたら…

僕は背後を振り返った。

永瀬さんの体を借りた殺戮ロボットは、警備員らしき人に羽交い締めにされている。


「急げ!!!!!」


僕らは急いで階段を駆け下り、改札を通過し、路面電車乗り場へ急いだ。

《岡山駅内にお越しの皆様に連絡します。

ただ今、拳銃を所持している男が護送中に逃走しました。

現在3人が死亡しております。

早くお逃げください!》


放送が鳴り、今まで何も知らずに買い物をしていた人や、改札に向かっていた人が、耳を疑うかのような表情を浮かべる。

「殺人事件だってさ!

こんなとこで?

バカらしいにも程があるぜ!

ガハハハハハハハハハ!!」

すれ違った男子高校生達が改札に向かっている。

普通信じられないよな。自分の周りで殺人事件だなんて…

人間は、否現実的な事は信じたがらないという習性がある。実際に経験してみて初めて気付くんだ。

でも、その時にはもう遅い。

誰かが忠告してくれている時に、忠告を受け入れていれば…

あとでそう後悔する。