岡山五人か…

どうしよう…

県庁に行くべきか、後楽園に行くべきか…

駅から近いのは県庁、でも…

隊長がいるのは後楽園…

どうしよう…

後楽園組も県庁に集まるのかな?


「先輩、また何か悩んでるんですか?」

そうなんだよなぁ…

なんか悩みっぱなしだ…

「県庁に本部があるみたいなんだけど、後楽園に行くか県庁に行くか迷ってんだ…

やっぱり…」

僕は、不意に理沙ちゃんと目が合った。

とても澄んでいて、迷いがあるようには見えないきれいな眼…

表情も自信に満ちていて、凛としている。

僕は今まで、水城と理沙ちゃんは似ていないと思っていたけど、今この瞬間にその思いは無くなった。

その眼と表情は、水城と同じだ…

大丈夫だと無言で訴えてくるような眼と、表情。

迷ってる僕がバカらしいよ…


僕がどうすればいいかなんて決まってるし、迷ってるなら全部試せばいい。

「まず、県庁に行ってみよう!

その後、様子を見て、県庁がダメなようなら、もしくは隊長が合流しないのなら後楽園に行く!」


僕は、電車が来ることを知らせるベルが鳴るのを感じながら、強い気持ちでそう言った。