入り口に立っていたのは、目を赤く光らせている、防弾チョッキを着た男だった。

予想外だ…

こんなの…

「木原俊、高鳥奏、矢部理沙、死んでもらうぞ…」

男は、内ポケットから、拳銃を取出し、僕に向けてきた。

拳銃はリボルバー式だ。

弾はおそらく6発のはず…

僕は、黒光りする銃口に自然と眼が動いたのを感じた。

急に気温が5℃ぐらい落ちた気がする。

男は、人差し指を引き金に掛け、少しずつ力を込め始める。

撃つ数秒前だ、その瞬間に弾の軌道から外れ、銃を叩き落として逃げれば、まだ助かる…


でも…

なんで…

なんであなたが殺戮ロボットなんですか?




永瀬さん……


刹那、永瀬さんの人差し指が動いた。

今しかない!


むちゃくちゃ怖いけど、やらなきゃやられるんだ!!

僕は左に足を踏み出した。

姿勢を落とし、永瀬さんの真横まで詰め寄る。

パン!!

教室に乾いた音が響き、銃弾が黒板に撃ちこまれる。

「逃げろぉぉぉぉぉ!!!」


僕は腹の底から叫び、木刀で、永瀬さんの右腕を打ち付けた。