百合菜さんはゆっくりと振り返り始め、冷たい表情で僕を見た。
まるで僕を見定めるように。
そして…
何も言わず、僕の横を通り過ぎて行った。
無反応かよ…
僕は店を出ていこうとする百合菜さんの腕に手をのばした。
なんとしてでも引き止めなくちゃ!
「ちょっと待…」
しかし、僕の手が届くことはなかった。
百合菜さんが急に振り返り、手を払ったんだ。
「どうせ仲間になれっていうんだろ?
一緒にラスボスと戦ってくれって!
私は一匹狼、誰の力も借りないし、誰にも力を貸さない。」
百合菜さんは早口に冷たく言い放ち、ため息を吐くと、再び背中を向けた。
まだ、こんなもので諦めてたまるか!
これは侑弥さんと天空寺さんが、僕を信じて任せてくれた仕事なんだ!
「百合菜さんは魔王の城で僕を助けてくれた。
力を貸してくれたじゃないですか!」
これでどうだ!
しかし返事は即効で返ってきた。
「アレはあんたが異常に弱かったから。
もう助ける必要はないし、助けようとも思わない。
じゃぁね!」
百合菜さんは、店を出ていってしまった。

