何も強すぎることに驚いて固まってしまったわけじゃない
僕が驚いたのはモデルでもしているのかというスタイル…
「あんた初心者でしょ?
今後のために知っておきなさい、ゾンビは弱点の頭を狙わないと死なないから
あと、このコインはあんたに渡しとくから…」
彼女は淡々と話を進めていく、なんかすごい威圧感だな…
これもLevelの差が関係してるのかな…
僕はありがとうと伝え、GGMに届いた200コインを確認した
「まぁ適当にレベル上げたら城に行ってみたら?
あの二人がいればクリアはできるでしょ?」
そう言う彼女の視線の先にはミイラにブローを叩き込んでいる水城と、巨大な火の玉を構えている奏ちゃんがいた
まぁあの二人なら…
「あの…
百合菜さんは城をクリアしに来たんじゃないんですか?」
僕はふと浮かんだ疑問を聞いてみた
もしそうなら、一緒に行ければ良いと思ったからだ
レベルが明らかに高い彼女がいれば心強い…
きっとみんなもそう言うはずだ
しかし、彼女の答えは意外なものだった
「私はこのクエストはクリアしてるから、もう参加できないの」

